METAL GEAR SURVIVE が普通に面白い

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発売日に何となく購入したMETAL GEAR SURVIVE。
全くのノーマークだったがドストライクだった。サバイバル、探索、戦闘、クラフト、建築、WAVE制の拠点防衛、COOP。ワクワクしない訳が無い。

かなりシビアなサバイバル要素

サバイバル要素や探索というとFALLOUTの難易度サバイバルを思い浮かべる。NewVegasのハードコアの場合は食事、喉の乾き、睡眠のパラメーターは難易度を上げる程の要素にはなっておらず、むしろデフォルトでハードコアモードでも良いくらい冒険感を味わうのに丁度良かった。というか物資に全然困らなかった。FALLOUT4の場合はファストトラベル不可やベッドでしかセーブ出来ないなど、難しいというよりはただ面倒な要素が増えてしまった。それでもFALLOUTのサバイバルが好きだ。METAL GEAR SURVIVEはその二つのどちらとも違う、サバイバル要素の「ゲームとしての」丁度良さがある。

空腹と喉の乾きの減り方は驚く程早い。100%から徐々に減るのだが、ちょっとメニュー画面開いて装備見たりしてたらいつの間にか20%減っているなんてザラにある。そんなに腹が減るなんておかしい、とかメタルギアじゃない、というセリフはこのゲームには少々ヤボな意見である。「ワームホールで異世界に来てクリーチャーと戦うメタルギア」なのだ。これを「ゲーム」として純粋に楽しんだほうがいいに決まっている。

上記画像のように動物を倒して、モンハンのように剥ぎ取ることで肉や素材を得る。肉を拠点に持ち帰りキャンプファイヤーで料理する。水はビンがあれば水場から汲める。また、拠点が発展すれば動物を飼う施設や貯水タンクなどで定期的に資源を確保できる。重量の概念もあるが著しく動けなくなったり、ファストトラベルが出来なくなるほどではなく、色々なサバイバル要素が「難しいけど遊べる」くらいのライン。

探索中には車両やウォーカーギアも存在し、乗り込むことができる。

探索の難易度に関わる部分で重要なのが「塵の海」というフィールドである。塵の海という濃い霧がかかったようなエリアに入ると、マップに表示されず、塵の海には目的地のガイドを設定できず、酸素残量という要素が追加され、スタミナの消費も増える。序盤このエリアで道に迷い、まったく方角も分からずに空腹と乾きに耐えながら数十分さまよい、レベル20とかの敵が出てきてやられたことがある。

マップでいうと、こんなところまで来ていた。槍だけ握りしめて、よくこんな冒険ができたものだ。かなりのサバイバルだったけどいっぱいコンテナ開けてアイテムゲットしたし死んでしまって無駄だったなーと思っていると…

「獲得したアイテムをこの場に残して、ベースキャンプに緊急帰還します」

ARKみたいに戻ってきたら回収できるらしい。このゲームにハマった瞬間である。ちなみに「ロストダンボール」というダンボールを回収すれば死亡時のアイテムを回収できる。ナイスネーミング。

拠点のビルドは最近のゲームに比べると自由度こそ低いものの、かなり扱いやすくなっている。移設・修理・解体のタブがあるのであとからいじるのも簡単。建設時もグリッドに吸い付くのでさわっていてイライラしない。

ワームホールという設定の良さ

ワームホールで異世界に飛ばされ感染の治療法を探すという流れ、一見すると単なる異世界ものの設定だが、ゲームシステムと非常にマッチしている。戦闘では高所からの攻撃が有利である。ワームホールの技術を利用して目の前に土嚢足場を出して、登って攻撃する。

拠点の防衛では敵の侵入を防ぐためにフェンスを設置して進路を塞ぐ。

また、倒した動物やステルスで倒した敵もワームホールで転送すれば殺して剥ぎ取るよりも多くの物資を獲得できる。

これらはワームホールの技術があってこそのゲームシステムであり、これが無いのにただ単に目の前に一瞬で防衛施設をクラフトしたり、戦いの最中に歩きながら瞬時に壁を作ったりしていると、それこそおかしな話である。ビリーバビリティという面で「メタルギア」で「サバイバル」するには「異世界」がマストだったのだ。

デコイを出したらスネークだった。「METAL GEAR SURVIVE」は「METAL GEAR SURVIVE」として楽しい。そう思えるゲーム。

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