Hyper Parasiteをプレイしてみた。ローグライク・ツインスティックシューター/アクション。

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2020年4月3日にPSストアで配信開始されたHyperParasiteをプレイ。SwitchやXBOX、steamでも配信されている。

ハイパーパラサイトはトップダウン型のツインスティックシューター/アクションで、プレイヤーは肉体を奪う寄生能力を持ったエイリアンとなり、ホストである宿主の特徴や攻撃能力を駆使して人類を滅ぼすべく戦っていく。

ツインスティックシューターとは言っても、寄生したホストによっては近接攻撃をメインとしていたり、火炎瓶やバスケットボール(!?)など、とにかく多様な攻撃手段があるのが特徴。なので、単純に銃の種類を切り替えることが出来るだけのツインスティックシューターとは若干異なる。もちろん、SWATに寄生して銃を撃ちまくることも可能ではある。

キー配置を設定しなくとも最初から回避・攻撃などメインとなるアクションのボタンがしっかりL・Rボタンに割り振られていることも、ツインスティックシューターの操作感覚としては良好で正しい。

また、回避行動であるドッジには無敵時間があり、クールダウンも短めに設定されているのでわりとドッジを連発出来る。敵の攻撃や弾幕を避けまくりながらペチペチ銃を撃っていくようなゲームが好きな人なら好感触かも。

日本語の翻訳も良い感じ、というかこういう世界観のゲームならちょっとおかしいくらいの方がちょうど良い感じもするが。

このウィトーという人物(?)がショップを展開しており、スキルやアイテムなどを売ってくれる。

ショップの横には敵の脳を保管するカプセルがあり、稀に出現する赤いエリートの敵や、特殊な部屋に入ると戦うことになる名前付きの敵などを倒すとドロップする「脳」をショップの保管庫に持ち帰ることで保管され、コインを支払ってアンロックすれば、以降その敵キャラクターにL2ボタンで寄生することが出来る。寄生出来ない敵には鍵マークが付いている。

コインは敵がドロップしたり、箱や樽などのオブジェクトを壊すことでも入手できることがある。

基本的には寄生した状態で戦闘し、ホスト(宿主)の体力がゼロになるとパラサイトは本来の姿に戻ってしまう。この状態でダメージを食らってしまうとパラサイト本体のHPが減ってしまい、それが無くなるとゲームオーバーとなる。逆に言えば、寄生したホストがいくら死んでもパラサイトのHPが減らない限りは問題ない。使い捨ての肉体である。パラサイト本体の攻撃手段はニードルを飛ばす単純な攻撃しか出来ず、初期状態では威力も低いので、早めに宿主の確保をしたい。

また、ステージ内に落ちているドロドロでアップグレードをしてキャラクターを強化する事が可能。

アップグレード出来るのは、パラサイト本体のHP、アタック、ディフェンスの3種類で、1回のアップグレードで1つしか選ぶことは出来ない。アタック・ディフェンス共にホストのステータスへの影響と、パラサイトに戻った時のステータスへの影響があるので伸ばしたいものを考慮してアップグレードしていく。

アンロック済みの敵に対してはL2で寄生し放題なので、ホストのHPを伸ばすよりは攻撃力を伸ばしたり、保険としてパラサイト本体のHPを伸ばしておきたいところではあるが、強くてレアなホストをゲットした時やしっかり攻略したい時なんかはHPを伸ばして大事に使っていく事も選択肢に入る。アップグレードは大量に出来るわけではないので悩ましいところである。

道中で拾って獲得出来るスキルによって様々な能力が付与される。スキルには3種類あり、一般(ステータス等)・ディフェンス・アタックとそれぞれに特徴があり、攻撃に属性を付けたりと攻略に便利な能力を得ることが出来る。しかし、これらのスキルは1種類ごとに1つしか同時に所持出来ないっぽいので注意。

攻撃に属性が付くと、敵を一定時間足止めしたりも出来るし、ダメージ自体も与えることが出来るので、攻略に有利。

ACT1からACT5まであり、それぞれのチャプターで出現する敵が違う。全部で60種類くらいの使用可能キャラクターがいるらしく、それぞれに特徴があるので初めて使う時は毎回新鮮で楽しい。

ちなみにACT1で出現した敵は基本的にはACT2では出てこないので、ショップにあるカプセルのアンロック状況はステージが進行するにつれて異なる。要するにACT1をクリアして初めてACT2に行く際には、どの敵の脳も所持していないので全員ロックされた状態になっている。

この状態で、ACT1から持ってきたホストの肉体を失ってしまうと、新しいステージ内の敵に寄生が出来ないので、誰かの脳をショップに持ち帰ってコインを貯めてアンロックするまでは強制的にパラサイト本体の状態で戦うしかない。敵から逃げながらチクチク攻撃していくのは結構な時間がかかる。これがACT2くらいだとまだ良いのだが、ACT4とかになると、そこまで進めるのに数十分かかる上に、エリートがなかなか出なくて脳が入手出来なかったりコインが貯まらなかったりしてイラッとくる。

逆にACT1やACT2の出現する敵をアンロックしまくった状態になると、誰にでも寄生し放題になるので、かなり楽になる。アップグレードはホストを失って違うホストに代えてもゲームオーバーになるまでは引き継がれるので、ホストは使い捨て状態。ダメージを食らってもパラサイトに戻った瞬間に目の前の敵に寄生すれば良いだけという話になる。むしろ「ガンガンダメージを受けながら捨て身で殴りまくって死んだら寄生」を繰り返すような脳死プレイもできないこともない。

また、ボス戦では、雑魚が湧き続ける。「雑魚が湧き続ける=アンロックさえしていれば際限なく寄生出来る」ので、HPが減って宿主が死んでしまったとしてもパラサイトに戻った瞬間目の前の敵に寄生すれば良いという事になってしまい、不慮の事故でパラサイト本体にダメージを受けない限りはあまり本体にダメージを受ける事がない。

要するに「敵をアンロックするまでの稼ぎプレイが大事なゲーム」みたいになってしまっている。チマチマ稼いでいくゲームが好きだしツインスティックシューター系のゲームが好きなので個人的にはヒットしているが、そうでない人には若干しっくりこない部分もあるかもしれない。

ローグライクとしても前述の通りスキルが各種につき1つしか装備出来ない。これによりパラサイトの能力のインフレが起こりにくく、周回時の偶然のシナジーも生まれにくく、アップグレードで少しずつ成長させていくしかない為、毎回同じようなプレイフィールになってしまっているのが残念ではある。

また、アイテムやスキルが確定で入っている宝箱が存在しないことや、ボスを倒してもお金しか落とさないことなどもその現象に拍車をかけている。

そもそもアップグレード自体が敵を倒すことと関係ないので、敵を倒してお金を落とさなかった時のウマミが何もない。さらに、お金は貯まってもアイテムはどうせ一つしか持てないのでアンロックに費やす→アンロックに費やすけどアンロックしたコストの高い敵に毎回寄生出来るわけでもないので、結局よく出る敵を寄生する。これも毎回のプレイを同じようにしてしまっている。

少し残念な点をいくつか挙げてしまったが、なんだかんだでハマっているので夜な夜なプレイしている。

トロフィー的にはアンロックの手間が大変なのと、ホストを失わないように各ステージをクリアするトロフィーが大変そう。ゲームのコンセプト的には大好きな部類なので、暇を見つけてはやり込んでいきたい。

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