King’s Bounty 2をプレイしてみた。オープンワールド風&戦闘はターン制SRPG? レビューとか。

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2021年8月24日にリリースされたKing’s Bounty 2をプレイ。

steamと悩んだけど面白かったらトロフィー取りたいなと思ってPSストアで購入。

steamだと5,990円。PSstoreとswitchのストアは7,150円。

地味に高いですね。いや、地味じゃなくてふつーに高い。前作未プレイ。

King’s Bounty 2(キングズバウンティ2)はターン制SRPG的な戦闘システムのRPG。

久々にファンタジー的な世界観が味わいたくて購入。ぱっと見の世界観的にはウィッチャーとかに近そうなイメージ。

通常時はオープンワールド風という部分にも期待した。

新しくゲームを開始するとまず主人公の選択。とくに意味もなくエリザを選択して開始。大体パラディンとか言われると使いたくなる。キャラクリとかカスタマイズは無い。難易度の選択も無し。見た目は防具で変わる。

日本語ローカライズはしっかりしていて、全く違和感を感じない。会話は全部スキップだけでなく、一文ごとに細かくスキップが可能なのも嬉しい。

全部スキップされるせいでダラダラ会話を見なきゃいけないゲーム、ダルいよね…

戦闘以外の探索部分ではオープンワールド風に移動してフィールドを散策できる。わりと宝箱やアイテムが、この辺にあるかなーって所に配置してあるので探索のし甲斐はあるものの、入っている中身はほとんどが換金アイテムなのが玉に瑕。

歩いたりしてるとどんどんサブクエが出てくる。マップで確認が可能。クエスト一覧の項目もメニューから確認出来て、この手のゲームにしては珍しくまともに機能している。

探索中に主人公のスピードが遅く、馬の乗り降りも面倒という評価がよくあるが個人的にはそこまで気になるほど遅くはない。世界観的に好みなので気にならないというのもあるかもしれない。あと、単純にフィールドや各ダンジョン自体がそんなに広くないのでOK。

ただ、小さな段差すら降りられなかったり馬が動けなくなってたり、チープに感じる部分は確かにある。

戦闘開始画面を経て戦闘に突入する。4/4等となっているのは各部隊の構成数で、4/4であれば4体のうち4体すべてがまだ生存している事を示す。コストが安い兵種であれば10/10といったように多く部隊に加える事が出来る。この最大数は主人公の統率力によって決まるので、ゲームの進行によって主人公が成長していけばどんどん数が増えて強力になっていく。

上記画面で骸骨の体力ゲージが3分割されているのは3体からなる部隊である事を示し、こちらの攻撃により1ゲージ減らす事が出来れば1体撃破した事になり、骸骨の部隊は2体となる。1体ずつに攻撃力が設定されていて、1体減って2体にすれば敵の攻撃力も減ることになるので、複数からなる強力な敵は早めに数を削ったりといった戦略も必要になる。

主人公自体は戦闘に直接加わらず、マス目の外にいる総大将的なポジション。拾った巻物を使って1ターンに1度魔法による介入をしたりと出来る事はある。カタリナはマナによって強力な魔法を使えるので戦闘に参加してる感がある。ただし、統率力や軍事力が低いので肝心の戦闘部隊が若干心細い性能だったりする。こういった部分でキャラによる差別化が図られているのは面白い。

自軍の部隊がわちゃわちゃ動いて殴り合ってるのも見てて楽しい。応援したくなる。死んだら悲しくなる。戦闘終了画面でお金ですぐ補充できるけど。

敵とのエンカウント戦闘はなく、イベントによる戦闘がメイン。それぞれのクエストは、大体、「探索や謎解き」→「戦闘」というような流れで、各クエストに1度しか戦闘がないことがほとんど。

上記画面のような円に触れると戦闘が始まるが、戦闘開始画面で敵のステータスを見て強そうであればキャンセルをして戦闘を後回しにする事も出来る。

というか適当に散策していたら敵が強そうでほとんど後回しになったりする(特に序盤)。そういう意味でオープンワールド風。自分の好きな順番での攻略は厳しそうな感じ。とにかく勝てそうな場所を探して攻略していく。

そもそも、この理想の追求というシステムがプレイヤーの自由なロールプレイを阻害する。

秩序は無秩序と、力は策略と相反している。

クエストには2つの異なるクリア方法があり、たとえば敵を殺して力でねじ伏せるのか(力)、探索して説得する手段を見つけるのか(策略)、といった具合にプレイヤーが攻略手段を選択する事が出来るのだが、そもそも選んだ主人公によって選択出来ない手段があらかじめ決められている。

一番最初の方のクエストで人間とドワーフが対立していて、個人的には人間に味方したかったのだが、エリザだと「秩序の理想に従っているため、この行動は利用できません」と出る。おいおい、ドワーフを攻撃したいこの気持ちどうしてくれんねん。

という事で最初からやり直してカタリナを主人公にして再度プレイ。無事ドワーフへの攻撃を選べたものの、今度は違うクエストで策略を選ばないといけない場面が出てくる。

このシステムはゲーム性にマッチしていない気がする。

1週目の主人公で秩序プレイをしていて、2周目にエリザを選んだらまた秩序でプレイしなきゃいけないわけで。

ていうか秩序・無秩序、力・策略と4つの属性があるのに主人公3人いる時点で、3周目する必要があんまりないわけで。しかも難易度の選択も無し…。

最大限に飽きずにゲームを楽しもうと思ったらそこはプレイヤーに委ねてほしいところ。

しかも、この足の遅さ・探索しても換金アイテムだらけ・攻略順も敵が弱いところから行くしかない、っていう3拍子がさらに揃ったらもう周回プレイなんて誰がモチベ保てるのって話になってくる。

ちなみにトロフィーにはそれぞれの主人公でクリアするものが1つずつあるので、苦難の道になりそう。

うーん、1周目だから楽しくプレイしてはいるものの、これらの部分は非常に残念。もう少し自由度が欲しかった。

探索中のよく分からない謎解きも、1周目だから付き合っていられるが2周めなんてダルイに決まってる。のろのろ歩行速度でまた同じ事をやれと言われても、その頃には世の中にたくさんの良ゲーが控えているのだ。

タレントのスキルツリー画面。レベルアップにより獲得したタレントポイントを割り振っていく。上位タレントのアンロックは、クエストを秩序・策略といった選択によってクリアして得るポイントが必要。つまり無秩序プレイをしていれば秩序のタレントはアンロックされない。

しかも上位のタレントを習得するには一つ前の段階のタレントをしっかり育てないといけない(例えば最後のタレントを習得するためにはその一つ前の段階の二つのタレントを両方育てないといけない)。つまり、振りたくないタレントにもポイントを割り振らないと覚えられないうえに誰がやってもほとんど同じ構成になるだろう。自由度や個性はほぼない。ここも凄く残念な部分。

ゴーレム可愛い

ただ、何回も言うけど1周目はそれなりに楽しい。世界観やクエストもしっかりしてるし、戦闘もヒヤッとする難易度がちょうど良い。

探索が好きだったりこういう世界観が好きな人や浸りたいタイプの人には良い感じのゲームになるかもしれない。

オープンワールド的な要素や自由な攻略や独自のビルドなんかを期待すると全く違うって話になる。まあ主人公のビルド云々より部隊構成で楽しむゲームではあるんでしょうけど。でもそれも、秩序と無秩序という風に相反する属性の部隊を自軍に同時に入れると士気が下がったりとか…そこも縛ってくるのかよっていう。

何より定価7,000円超えは高い。これに尽きる。ダウンロード版を定価で買った人柱が私です。

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